2008年03月21日 00:55
裏山に黄色の水仙が数本咲いていた
天気のいい日に、朝日に照らされて輝くさまがきれいで、
洗面所の窓から歯を磨きながら眺めるのが
このところお気に入りだったのだが、
今朝、まどを開けると
「あれ? ない・・・・」
いや、そんな訳ないよなぁ~
・
・
・
・
さては
・
・
・
3日ほど前から父が入院している。
やけに嬉しそうにイソイソと100均で洗面器やら、
コップやら買い揃えて、まるで旅行にでも行くのかと思いきや、
「おらぁ、明日から入院するぜ」
と、ニコニコして言うではないか・・・・
聞くと、家の車庫に肩をぶつけて骨にひびが入ったらしく、
1ヶ月くらい入院しなさいと言われたらしい。
イソイソ、ウキウキ気分丸出しで入院準備をしている父をみて
「こいつ、やったな・・・・」 と私は思った。
25年以上住んでいる家である。
今まで一度だってぶつけたことはない、ぶつけそうな所もない。
長年勤め、一昨年くらいから嘱託で勤めていた会社も3月末で
完全退職の予定だったのだが、待ちきれなかったらしい。
彼としては4月半ばには泊りがけの同窓会があるから、
それを逃すわけにはいかないが1ヶ月位は休みたい・・・・というところだろう
彼の性格からして、誰にも迷惑かけずに、心置きなく休みたかったのだ。
しかも周りの人間も納得させた上でないと自分が落ち着かないのだ。
ウキウキ気分を振りまきながら、「入院」という大義名分をこしらえ、
親しい親戚にも、明日から入院すると℡して、自分が休むための場を
セッティングしている父を見ていて、吹き出しそうだった。
時に、人は自ら進んで病気や怪我を招くときがある。
当人の意識にあがっていないことはよくあるが・・・。
今回はまさにそれだ。
「わざと怪我したろーッ?」
と冷やかしてやろーかと思ったが、
「きさん、なんばいようとや、くらすぜッ」
(念のため訳:お前、何を言ってやがるんだ、なぐるぞ)
と言う返事が返ってくるのがおちなので、
「ゆ~~っくり、楽しんで休んでくるように」と伝えた。
まぁ、中学卒業のほぼ翌日から働き続けてきた人である。
彼の人生に有給なんて言葉があるはずもなく、
ひたすら働いてきたわけである。
今回は、大義名分付の彼のバカンスなわけである。
次なる人生の新しステージに向けて、
それなりに心の整理整頓、準備、体制を整えたいのだろう。
・・・・で、水仙の話はどうしたって?
お分かりでしょう・・・・
病室に飾る花まで自ら準備して行ったのである。
どんだけウキウキしていたか想像していただけるだろうか・・・・。
おまけ
彼は入院前日
「入院したら 金のいるけん・・・・」
と、パチンコで入院軍資金もチャッカリ稼いでいた・・・(爆)
コメント
コメントの投稿